スパイスハーブの持つ偉大な自然の力が見直されています。

 静岡紅茶では人工的に抽出された香料を使わず、本物の最良の材料だけをブレンドし、自然な香りとやさしい味わいのフレーバーティーを作りました。大地の恵みが育んだスパイス、ハーブは太古の昔から、多くの人に愛されてきました。  スパイス、ハーブをお茶とともにいただくことで、ゆったりとくつろいで、その色、香り、味わいを楽しみながら、手軽においしく日常に取り入れることができます。

ジンジャー
【原産地】 熱帯アジア、インド
生姜は、古代より中国人やヒンズー教徒に栽培されていたものであり、東洋からヨーロッパに渡った最初のスパイスと言われ、アラビア商人によってギリシャ、ローマに広められました。日本への渡来は縄文時代との説もありますが、確認は平安初期の文献からできます。
生姜は一般にすがすがしい芳香と爽やかな辛味感に特徴がありますが、その芳香は産地、品種によってかなり異なっており、日本産、特に金時生姜はシトラール臭(柑橘様の芳香)を含むことを特色としています。

シナモン
【原産地】 スリランカ(セイロン)、南インド
シナモンは採集部位、産地、種類などによって含有成分が多少異なるため、香味にも若干の差があります。シナモン市場にはシナモンとカシアがあるのですが、現在では同一のものとして扱われています。シナモンとカシアを比較すると、カシアのほうが樹皮が厚く、通常は粉末にしたものが多く、強く単調な風味です。一方シナモンは樹皮が薄く、スティック状になったものが多く、カシアに比べて複雑で繊細な風味です。セイロンシナモンと呼ばれる品種が最高とされています。
 
バニラ
【原産地】 メキシコ、中央アジア
バニラのさやはもともと香りはありませんが、発酵させると濃褐色に変わり、甘い芳香を放つようになります。収穫、加工に手間ひまがかかることから大変高価です。黒褐色で、ロウのような滑らかな質感のものが良質とされ、表面に芳香成分のバニリンが結晶となって現れることがあり、結晶が多いほど品質評価が高くなります。今日ではバニリンの合成法が確立されていますが、人工バニラでは、天然バニラのデリケートで甘美な香味には遠く及びません。
一般にバニラティーというと、わずかの量で香りがつくこともあり、バニラ香料を使用したものが多いのですが、香料では芳香だけしか感じられず、また熱湯を注ぐとかなり香りが飛んでしまいます。当社のバニラティーはバニラビーンズそのものを使用することにより、甘くやさしい芳香と繊細な香味が感じられます。