うま味成分が多く、香気が立つ良質な茶葉が育ちます。

 静岡県の山間地は良質なお茶の栽培にとって、理想的ともいえる自然条件をそなえています。中でも静岡紅茶は、川根本町の上質な茶葉のみを厳選して使用しています。
この地で作られる川根茶は、繊細にして豊かな香りとコクのある旨味を持ち、高級煎茶として全国的に知られています。
南アルプスの麓を源として流れる大井川の上流域に位置し、静岡県内でも古くからお茶を作ってきた地方の一つです。
 今、世界の紅茶生産を見たとき、低緯度(熱帯、亜熱帯)地方では標高の高さが品質を左右すると言われ、標高1000m〜2000mといった高地で高品質茶生産がされています。高緯度(温帯)地方、静岡県川根地域なら標高500m〜600mで充分、これらと対等な品質の商品が出来ます。又、これ以上の標高となると寒さで冬を越せず、お茶の栽培が困難となります。
大井川の清流から立ち昇る川霧と深い山々から湧き上る山霧に茶園はやさしく包まれます。昼夜の温度差が大きく、また雨量も多く水はけの良い土壌であることから、うま味成分が多く残り、香気が立つ良質の茶葉が育つのです。